橋 梁波形鋼板ウェブ構造
概 要
波形鋼板ウエブ橋とは、プレストレストコンクリート橋の主桁(ウェブ)をコンクリートから波形鋼板に置き換えた、コンクリートと鋼の複合構造です。
- 主桁自重の軽減
通常のPC箱桁橋において,主桁自重の10~40%程度を占めるコンクリートウェブを軽量な波形鋼板とするため主桁自重が軽減できます。
- 下部工の縮小化
主桁自重の軽量化により下部工への荷重負担が減るのでスレンダーな矩体になります。また、これにより、自然に与える影響も少なくすることができます。
- アコーディオン効果
波形鋼板は軸方向剛性がほとんどなく,アコーディオンのように伸縮する性質があるため,プレストレスの導入効率が向上します。
- 高いせん断抵抗性
波形にすることにより、高いせん断座屈耐力が得られるため、補剛材(スティフナー)を必要必要としません。
- 施工の省力化
PC橋のウェブには鉄筋・型枠組立等,の煩雑な施工を現場で行う必要があるが,波形鋼板に置き換えることでこれらの作業が不要となるため施工が簡素化され工期を短縮できます。
- ツイン・パーフォボンドリブの開発
ツイン・パーフォボンドリブ接合は、パーフォボンドリブをフランジプレート上に2枚設置することにより、より大きな水平せん断力と橋軸直角方向の首振りモーメントに抵抗させるために開発された接合構造です。
![波形鋼板ウェブ概念図](https://www.dps.co.jp/wp-content/themes/dps/images/tech_nami_01.gif)
▲波形鋼板ウェブ概念図
![波形鋼板ウェブアコーディオン効果](https://www.dps.co.jp/wp-content/themes/dps/images/tech_nami_02.gif)
▲アコーディオン効果
![高いせん断抵抗性](https://www.dps.co.jp/wp-content/themes/dps/images/tech_nami_03.gif)
▲高いせん断抵抗性
![ツイン・パーフォボンドリブ](https://www.dps.co.jp/wp-content/themes/dps/images/tech_nami_04.gif)
▲ツイン・パーフォボンドリブ
![押抜きせん断実験](https://www.dps.co.jp/wp-content/themes/dps/images/tech_nami_05.jpg)
▲押抜きせん断実験
![首振り実験](https://www.dps.co.jp/wp-content/themes/dps/images/tech_nami_06.jpg)
▲首振り実験