橋梁19/町田橋
町田橋は,MDブリッジの施工実績としての1号橋です。本橋梁の架かる野川は,世田谷の住宅地の真ん中を流れ、住民の身近な存在であり、川沿いの遊歩道は憩いの場にもなっています。穏やかであった野川ですが、川幅が狭く、かつ浅かったため,2005年の豪雨で流域に被害が及んでしまいました。被害を回避するために,河川の計画高水位が高く、桁下高に余裕が無いため、自ずと桁高を抑える必要があり,MDブリッジが採用されました。
工事名 | 町田橋 | ||
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施工場所 | 東京都世田谷区 | ||
橋 長 | 31,200m | 幅 員 | 6.000m+3.5000m |
支 間 | 30,300m | ||
構造形式 | 単純MDブリッジ | ||
荷 重 | B活荷重 | 斜 角 | 90°00‘00“ |

▲町田橋の全景

▲町田橋の架設状況
町田橋の特長
鋼部材の組立ては,溶接がウェブと下フランジのみで、一般的な鋼桁の製作に比べ部材反転の必要が無く,短期間で製作が可能です。なお,本橋ではLCC削減の観点から耐候性鋼材を使用しています。
製作した鋼部材を所定のキャンバーにあわせ設置し,型枠,鉄筋,シースを組み立て,コンクリートの打込みを行ないます。

▲鋼部材の製作

▲プレキャスト桁の仮置き