橋梁2/滝見橋

滝見橋の架橋された白糸の滝は、静岡県富士宮市の富士箱根伊豆国立公園内に位置します。白糸の滝は世界文化遺産の構成資産として登録されているほか、国内では国の「名勝」および「天然記念物」となっています。世界文化遺産登録にあたり白糸の滝周辺の整備計画が行われ、滝見橋の架替えが行われました。滝見橋は、白糸の滝からの霧状の水滴が飛来する多湿環境下にあります。そのため、維持管理コストの低減と架橋する周辺環境へ配慮したコンパクトな橋体とし、多湿環境下で長寿命化するためにプレストレストコンクリートを用いたバランスド扁平アーチ構造という構造形式が採用されました。スパンライズ比1/12という扁平なアーチ構造となっており、アーチスプリンギング部で発生する水平力を極力バランスさせるために、控え斜材を有したバランスド構造とし、プレストレスによって水平力をキャンセルさせた構造になっています。

橋梁名 滝見橋
施工場所 静岡県富士宮市
橋  長 39.0m 幅  員 3.0m
支  間 28.0m
構造形式 バランスド扁平アーチ橋
荷  重 群集荷重 斜  角 90°00‘00“

▲滝見橋

▲滝見橋と白糸の滝(安川千秋氏撮影)